令和３年度 北関東循環器 病院指標

COVID-19感染症は、今後も2年ほど続くとの専門家の予測もあります。感染が継続する中、感染対策を行っています。たとえば、大腸ファイバー実施の方にはポリペク後の入院の可能性を考え、検査前日にPCR検査を実施しています。
慢性腎不全、急性腎不全の患者さんには透析療法（血液透析、腹膜透析療法）を行っています。現在、100人以上の患者さんが透析療法を受けています。
最近は腹膜透析の導入も増加しつつあります。循環器系への影響が少ない透析であるため心機能の悪い腎不全患者さんに適しています。体への負担が少ないので高齢の方にも身体的な面で有用です。透析導入の際には内シャント造設術を実施したり、シャントが閉塞（詰まった状態）を生じた場合にはシャント拡張術や血栓除去術を行っています。
便潜血陽性で大腸ファイバーを行い、大腸ポリープが発見された場合には内視鏡的ポリープ切除術を実施しています。
心臓病を含め、基礎疾患を持っている患者さんや、体力の低下した高齢の患者さんでは、肺炎を含め種々の疾患を併発することもあり、適宜、入院治療を行っています。

循環器科では心臓や血管に関する疾患、主に狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、心不全、弁膜症、不整脈、
閉塞性動脈硬化症等に対する診療を行っています。
昨今のカテーテル治療の発展により患者さんに傷や痛みの少ない低侵襲な治療が可能となっています。
また不整脈の治療（アブレーション治療）では、多くの症例で自覚症状が改善することで喜ばれている患者さんはたくさんいらっしゃいます。
また、徐脈性不整脈に対してはペースメーカー植え込み術を行っています。

泌尿器科は、外来診療が中心となりますが、　尿路感染症等に対する対応や、緩和も含めた入院加療もおこなっています。

白内障、緑内障、網膜硝子体疾患、角膜結膜疾患など眼科全般を扱っています。
手術は、白内障手術をはじめとして、網膜剥離や網膜前膜、黄斑円孔など網膜硝子体疾患に対する硝子体手術を行っています。

水晶体再建術は白内障に対する手術で、当院では2泊3日の入院で施行しています。
硝子体茎顕微鏡下離断術は網膜剥離や網膜前膜、黄斑円孔などの網膜硝子体疾患に対する手術で、約1週間の入院で行っています。
大学病院や地域医療機関と連携し、これら白内障手術や硝子体手術を行っています。

当院では、全身の血管病変（頭頚部を除く）に対して、カテーテル治療を行っています。
日本心血管インターベンション治療学会専門医指導のもと適切かつ安全な治療を心がけております。
年間手術件数も群馬県の上位に入る症例数を経験しています。

泌尿器科の手術は、前立腺生検や、両側精巣摘除などの小手術を中心におこなっています。
また、透析関係では、腹膜透析のカテーテル留置もおこなっています。