院 長  南 和友
  平成22年4月1日より北関東循環器病院の院長を仰せつかりました南 和友です。
市川秀一理事長・前院長がこの渋川市に循環器病に特化した病院を作られ多くの方々の治療にあたってこられましたが、その大役の継承を私がお引き受けすることに責任の重大さと、また同時に大いなる誇りを感じています。

  医療が年々高度化する中で、我が国の医療は「高騰する医療費」、「医師不足」、「地域医療の崩壊」などといったキャッチフレーズで表現されるように多くの問題が一気に噴出してきた感があります。一人でも多くの国民に、そして都市・地方にかかわりなく良質の医療が提供されるために、今日本の医療は多くの点で変革を必要としています。
  高価な医療機器を備え、無駄な検査や薬を患者さんに強いることがあっては“限りある医療財源(国民の税金と保険金からなる)”は底をつき、医療を受けられる者と受けられない者との格差が生じることは目に見えています。大学病院の医局を中心とした医師派遣制度の限界は明白にあらわれ、勤務医が減り開業医が増えるという医師偏在が顕著になってきています。もし一般の医療がないがしろにされ専門的医療のみに重点が置かれることがあってはよい医療が国民に提供されているとは言えないでしょう。
  良い医療は医師のみで出来るものではなく看護師、薬剤師、医療技師、ソーシャルワーカーといった多くの人たちのチーム力があって初めて達成できるものです。さらに事務職員、食堂、清掃係といった人たちの目に見えない支えも不可欠でしょう。地域には都市では行えない住民に密着した医療があるはずです。そこには近隣の病院、診療所との連携が不可欠だと思います。
  外科系の分野、とりわけ心臓血管外科を目指す若手医師の研修環境は全国的に見ても決して良いものではない。平成25年2月開催の日本心臓血管外科学会での報告で示されたように、半数以上の若手医師は自分たちの仕事に満足をしていない。その大きな理由は一人前の心臓血管外科専門医となるために必要な症例数が卒後10年になっても得られないと言う現実です。当院は国内では富山大学病院
(http://www.hosp.u-toyama.ac.jp), 一宮西病院  (http://www.anzu.or.jp)
と,そして海外ではドイツのバードユーンハウゼン心臓・糖尿病センター (http://hdz-nrw.de)やコトブス心臓病センター(http://sana.de連携し
若手医師の育成に力を入れています。

 
     
南 院長著書
  ・解  病
  ・病気にならない歩き方
  ・人は感動するたびに
          健康になる

  ・日本の医療危機の真実 
  ・蘇 活 力
  ・蘇活力-実践編

上毛新聞掲載記事「視点」